採用活動というと、まず「どの求人媒体へ掲載するか」「広告費をいくらかけるか」を考えがちです。しかし、せっかく求人を見つけてもらっても、応募の途中で離脱されてしまえば採用にはつながりません。
いま見直したいのは、求人広告そのものだけではなく、求人を見た人が応募し、企業と連絡を取り、面接へ進むまでの導線です。
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応募の79%がモバイル。
採用はすでに「スマホ前提」です
Indeedが公表している世界データでは、Indeed上で完了した応募の79%がモバイル端末から行われています。応募者の多くは、仕事を探すときだけでなく、実際に応募するときもスマートフォンを使っているということです。
通勤時間、休憩時間、家事の合間。求人は必ずしも机に座って探すものではありません。気になる求人を見つけたその瞬間に、手元のスマートフォンで応募へ進めるかどうかが重要になっています。
これは単に「スマホでも表示できるページを用意する」という話ではありません。入力項目が多い、別サイトへのログインが必要、履歴書ファイルを求められる、連絡手段が電話だけ。こうした小さな負担も、スマートフォン上では大きな離脱理由になります。
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「+40%」が示しているのは、
応募しやすさの大切さ
同じくIndeedの世界データでは、Indeed Applyを有効にした求人は、そうでない求人より応募開始数が平均40%多いとされています。
この+40%はIndeed Applyを有効にした求人と無効の求人の比較です。LINEやRain Recruitを導入すると応募数が40%増える、という意味ではありません。
ここから読み取れるのは、応募者が迷わず始められる導線の重要性です。媒体から外部サイトへ移動し、アカウントを作り、長いフォームへ入力する。手順が増えるほど「今はやめておこう」という判断が入りやすくなります。
応募者の手が止まりやすい場面
- 1求人ページから応募方法がすぐに分からない
- 2スマートフォンで長いフォーム入力を求められる
- 3質問したいが、電話受付の時間が限られている
- 4応募後の連絡や面接調整が何度も往復する
応募フォームだけを短くしても、その後の連絡が滞れば面接にはつながりません。採用導線は「応募ボタンを押すまで」ではなく、「面接日が決まるまで」をひと続きで考える必要があります。
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応募から先を、
使い慣れたLINEにまとめる
中小企業の採用では、専用の採用管理システムを新しく導入することが、必ずしも最善とは限りません。採用人数が1回あたり1〜3名程度なら、仕組みが大きすぎて運用の負担が増えることもあります。
そこで考えたいのが、求人広告は今のものを使い、応募から先のやり取りをLINEへまとめる方法です。
応募者は新しいアプリを入れたり、別のパスワードを覚えたりする必要がありません。企業側も、GoogleスプレッドシートとGoogleカレンダーを使えば、専用管理画面を増やさずに応募内容と面接予定を管理できます。
AIは受付を支援し、最終判断は人が行う
LINE上の質問対応や応募内容の整理にはAIを活用できます。ただし、AIが採用・不採用の最終判断を行うべきではありません。AIの役割は情報収集、回答支援、要約まで。最終的な判断は企業の採用担当者が行う、という境界が大切です。
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求人広告を増やす前に、
応募者の動線を点検する
応募が少ないとき、すぐに掲載媒体や広告費を増やしたくなります。しかしその前に、いまの求人から応募完了までを、自分のスマートフォンで一度たどってみてください。
- 求人を見た直後に、応募方法が分かるか
- スマートフォンだけで応募を完了できるか
- 応募前の質問を気軽に送れるか
- 応募後の連絡と面接調整が途切れないか
求人広告は今あるものを活かしながら、応募から先を軽くする。それだけでも、採用活動の見え方は変わります。
参考:Indeed「Indeed Apply: Attract Candidates with a Simplified Application Process」(79%:Indeed世界データ2025年、+40%:Indeed世界データ2025年1月〜6月)